健康診断で血圧や採血、肥満や心電図など注意喚起を受ける人も多いのではないでしょうか。加齢に伴いそのリスクは上がっていくので、知らない内に進行し、気づいた時には取り返しのつかないことになる可能性もあります。早期発見、早期治療が何より重要です。

循環器内科とは

「循環器内科って何なの?」と思っている人も多いかもしれません。病院には循環器内科や内科、外科、泌尿器科、脳外科、その他にも数多くの診療科があります。診療科が分かれている事で、それぞれの病気のスペシャリストのドクターが診察する事が出来ます。それぞれの病気に対してスペシャリストのドクターが対応すれば、早期の発見や効果的な治療を行う事が可能となります。

では、循環器内科とはどのようなスペシャリストなのかというと、主に心臓です。心臓に関する病気を見つけ治療を行います。

循環器内科では、採血や心電図、超音波診断、CT検査、カテーテル検査など、症状に合わせて必要な精密検査が行われ、病気の発見に努めます。病気を発見すれば最善の治療方針を決めていきます。

治療が完了し治癒した後も、再発を防ぎ、健康な状態を保持する手助けをします。投薬治療や経過観察など、長期的に症状をコントロールし、健康寿命を伸ばす役割を果たすことが出来ます。

循環器疾患は生活習慣との関連が深いので、喫煙など生活習慣の改善や、高血圧、糖尿病、高脂血症、定期検診での異常など、少しでも不安のある方は、受診をオススメします。

このような症状でお悩みではありませんか?

  • 無症状だが、健康診断でひっかかった
  • 血圧が高い
  • 脈が乱れる
  • 動悸、息切れ
  • 胸焼け
  • 疲労感が抜けない
  • 立ちくらみやめまい
  • 手足のむくみ
  • 胸の不快感や圧迫感
  • 胸や背中、左肩が痛い
  • 失神

循環器内科の主な疾患

心疾患
①狭心症

狭心症は心臓にある冠動脈という血管が狭窄する事で、心筋に酸素が行き渡らなくなり痛みや圧迫感を引き起こす状態をいいます。狭心症は原因や症状によって安静時狭心症、労作性狭心症、不安定狭心症のいずれかに分類されます。

就寝中や安静時に引き起こされる狭心症を安静時狭心症といいます。冠動脈が痙攣する事で引き起こされる狭心症で攣縮性狭心症とも呼ばれています。5分程度痛みや苦痛が持続する事が多いといわれています。

労作性狭心症は、階段を上ったり、運動をした時に胸が苦しくなる狭心症です。動脈硬化により冠動脈が細くなり、心筋に必要な酸素が不足した状態です。安静にしていれば5分程度で楽になることが多いですが、放置すれば重症化する可能性が高いので早い段階で受診する必要があります。

不安定狭心症は、痛みの発作が不規則に1日に何度も引き起こされる状態です。冠動脈の血流が途絶え始め、心筋梗塞の一歩手前の重症な状態です。一刻も早く受診しなければなりません。

②心筋梗塞

冠動脈が完全に閉塞し、心筋が壊死する状態を心筋梗塞といいます。

狭心症の痛みは安静にしていれば一時的に治まりますが、心筋梗塞の場合は長時間痛みや苦痛は治まらず、早急に治療を行わなければ命に関わる重篤な状態です。

狭心症が徐々に重症化し、心筋梗塞に発展する場合もありますが、大部分は血管の内側に脂質性の瘤が形成され、それが破裂する事で血管が閉塞します。

③心不全

狭心症や心筋梗塞以外にも、心臓には弁膜症や不整脈、心筋炎や心筋症、その他にも様々な疾患があります。それらにより心臓の機能が著しく低下した状態を心不全といいます。

加齢と共に、誰しも何かしら不具合は出で来るものですが、心不全に陥る前に、定期受診や検査などで体の状態を把握する事が重要です。

動脈疾患
①大動脈瘤・大動脈解離

心臓を出てすぐのところにある大きな血管を大動脈といいます。大動脈に瘤状の膨らみができる病気が大動脈瘤です。大動脈瘤の原因は動脈硬化や感染症、外傷などがあげられます。

大動脈瘤が破裂し、血管が裂けた状態を大動脈解離といいます。気付かないうちに大きくなった大動脈瘤が、突然胸や背中の激しい痛みと共に解離を引き起こします。死亡率は非常に高く、診断がついた時には緊急手術の適応となります。

②閉塞性動脈硬化症

動脈硬化により血管が閉塞し、血流障害が起こる病気です。

特に下肢の血管に発症する事が多いですが、頸動脈や腎動脈など全身のあらゆる血管に発症する可能性があります。血流障害により痛み症状が現れ、下肢であれば歩行障害や最悪の場合は壊死してしまいます。

腎動脈で発症すれば腎不全、頸動脈であれば脳梗塞などに発展する可能性があります。糖尿病や高血圧、肥満や喫煙などがリスク因子としてあげられます。

静脈疾患
①深部静脈血栓症

足から心臓へ血液を戻す静脈に血の塊が出来てしまう病気です。

その血の塊が血流を妨げ、血管が詰まってしまった場合は、痛みが出たり、足が腫れたりします。また、血の塊が肺や心臓に詰まった場合は命に関わる可能性もあります。

原因は下肢の血流が停滞する事や、血液が固まりやすい状態になる事などがあげられます。脱水や長時間のデスクワークなどは下肢の血流が停滞する原因となります。無理のない範囲で適度に足を動かす事で予防に繋がります。

②下肢静脈瘤

下肢の静脈が拡張し、ボコボコと膨れ上がった状態を下肢静脈瘤といいます。

下肢は、重力により血液が停滞しやすくなりやすいですが、足を動かす事でふくらはぎや太ももの筋肉が、ポンプのように血液を心臓へ押し上げてくれます。また、静脈には静脈弁といわれるものがあり、血液の逆流を防いでいます。

この様な働きで血液の停滞が起こらないような仕組みとなっていますが、何らかの原因で血液が停滞してしまうと静脈瘤が出来てしまいます。下肢静脈瘤が出来ると、コブのようにボコボコと浮き上がり、痛みや圧迫感が出る事もあります。